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【注意喚起】「政府給付金」を謳うLINE・SMSメッセージの真偽

Tags: デマ, 詐欺, フィッシング, 給付金, SMS

デマ情報の概要

現在、LINEやSMS(ショートメッセージサービス)を通じて、「政府からの緊急給付金」「新型コロナウイルス関連の支援金」などと称するメッセージが拡散しています。これらのメッセージは、政府機関や公的機関を装い、URLをクリックして個人情報や口座情報を入力するよう誘導する内容が特徴です。具体的な文面としては、「〇〇給付金の申請はこちら」「支援金が決定しました。詳細を確認してください」といった形で、URLが添付されています。

真偽の結論

この「政府給付金」を謳うLINE・SMSメッセージは、虚偽です。これらは、個人情報を不正に入手したり、金銭を騙し取ったりすることを目的としたフィッシング詐欺である可能性が極めて高いと判断されます。

真偽の根拠と解説

この結論に至った根拠は以下の通りです。

まず、日本の政府機関や地方公共団体が、国民に対し、SMSやLINEなどのメッセージアプリを通じて給付金や支援金の申請手続きを直接促すことは、原則として行われていません。公的な給付金や支援金の情報提供、申請案内は、各省庁や自治体の公式ウェブサイト、広報誌、または郵送による書面を通じて行われるのが一般的です。

次に、メッセージに記載されたURLの不審性が挙げられます。これらのURLは、一見すると正規のサイトのように見えますが、注意深く見ると公式のドメイン名とは異なる文字が含まれていたり、不自然な羅列になっていたりすることがほとんどです。クリックすると、偽のウェブサイトに誘導され、氏名、住所、電話番号、銀行口座情報、クレジットカード情報などの個人情報の入力を求められます。これらの情報は、一度入力してしまうと、悪用される危険性があります。

警察庁、消費者庁、および各省庁(内閣府、厚生労働省など)は、過去にも同様の詐欺事案について、国民への注意喚起を繰り返し行っています。これらの公的機関の発表では、不審なメッセージに記載されたURLはクリックしないこと、安易に個人情報を入力しないこと、そして不安な場合は各省庁の公式窓口や消費者ホットライン「188」、または最寄りの警察署に相談するよう呼びかけています。

これらの事実から、当該メッセージは、政府機関の信用を悪用したフィッシング詐欺であると断定できます。

読者への注意喚起/推奨される行動

このような「政府給付金」を謳う不審なLINEやSMSメッセージに接した場合は、以下の点に注意し、冷静に対応してください。

  1. URLをクリックしないでください: メッセージに添付されているURLは、絶対にクリックしないでください。クリックしてしまった場合でも、個人情報や口座情報などを入力することは避けてください。
  2. 情報源を確認してください: 給付金や支援金に関する情報は、必ず政府機関や自治体の公式ウェブサイトで確認してください。検索エンジンを利用する際は、公式のURLであることを確認するようにしてください。
  3. 個人情報を入力しないでください: 身に覚えのないメッセージで個人情報の入力を求められても、絶対に応じないでください。公的機関が電話やメッセージで口座情報や暗証番号を聞き出すことはありません。
  4. メッセージを削除してください: 不審なメッセージは、速やかに削除することをお勧めします。
  5. 相談窓口を利用してください: 万一、被害に遭われた場合や、不安を感じる場合は、最寄りの警察署や、消費者ホットライン「188」、またはフィッシング対策協議会などの専門機関にご相談ください。

まとめ

LINEやSMSで拡散されている「政府からの緊急給付金」や「支援金」に関するメッセージは、公的機関を装ったフィッシング詐欺であると確認されました。これらのメッセージに記載されたURLは決してクリックせず、個人情報の入力を求める要求には応じないでください。給付金や支援金に関する正確な情報は、必ず政府や自治体の公式発表や公式ウェブサイトを通じて確認するようにしてください。常に冷静な判断を心がけ、詐欺の被害に遭わないよう十分な警戒をお願いいたします。